私がダンスサークルに出会った場所
首里高校に入学。
「高校に入学したら、絶対にダンス部に入る。」
そして2005年、私は首里高校に入学しました。一学年12クラス、生徒数1000人を越えるマンモス学校です。校舎の老朽化に伴い、数年前まで新校舎建設の工事が行われていました。『染織ピロティ』まだ残っているかな〜。
部活紹介。絶対ダンス。
入学して直ぐ、『部活動紹介』が体育館で行われました。野球、サッカー、バスケ、吹奏楽部など、お馴染みの部から、茶道部、写真部、軽音部など、中学時代には無かった部活まで、その数に驚きました。
(折角だから、新しい事にもチャレンジしてみたいなー、、いやいや、おれはダンス部に入ると決めているんだ。)
しかしいっこうにダンス部が紹介されません。そもそも、首里高にダンス部が存在するのか、この時点で分かっていませんでした。。。
「以上が、部活動紹介でした。」
司会者の方でした。
(え!?ダンス部はないの?)
すると、
「続いては、サークル紹介です。ダンスサークルの皆さん、どうぞ!」
(よかった・・・。あれ?サークルってなんだ?)
そう思ったのも束の間、HIPHOPミュージックが、体育館に鳴り響きます。
舞台の幕が開くと、そこには仮面を被った二人組が立っていました。そして、動き出す。ロボットダンス。まるで、操り人形の様に踊る二人に、私は興奮しました。私だけではない、会場中が湧き上がりました。1000人の歓声です。POPINGが終わると、今度は三人組によるHIPHOPダンス。続いて、女性二人組によるGirl’s HIPHOP。時間は全部で10分程度。あっという間でした。
ショーが終わったあと、部長っぽい人がマイクを持って一言。
「ダンスサークルは『染色ピロティ』で活動してます。ぜひ、遊びにきてください。」
(絶対に行きます!)
こ、こわい。
その日の放課後、例の『染織ピロティ』に行きました。
(え、、、ここ?)
なんとも薄暗くて、お化けが出てきそうな雰囲気。ここは、染織科の皆さん達の活動場所です。普通科の私にとっては、馴染みのない場所でした。
遠くの方からしばらく染織ピロティを眺めていると、人影を見つけました。地ベタに座る人達でした。
(こ、こわい。)
勇気をだして、近づき、そして話かけてみました。
「だ、ダンスサークルってここですか?」
え、めっちゃ優しい。
「そうですよ〜。おっ!もしかして一年生?いらっしゃい!ここがダンスサークルだよ!」
(え、なんか、優しい人たちかもしれない。)
実際、優しい先輩たちでした。サークルのメンバーは、当時8人程度。設立したのは私が入学する2、3年前。運動部の様な『上下関係の厳しさ』みたいなものは無く、みなフレンドリーでした。
最初は『こわい』と思っていた、染織ピロティ独特の薄暗さも、慣れると心が落ち着く、心地よい場所でした。
ダンスするだけでなく、ただお喋りしたり、ぼけっと風を感じる事が心地よい、私が好きな空間でした。
サークルというだけあって、顧問がおりません。部室もありません。なのでサークルの備品は、染織ピロティの目立ちにくい場所に、キャスター付の3段ボックス(カラーボックス)を設置し、そこにCDプレイヤーや必要機材が、鍵すら付けずに置いている、という状況でした。
サークルに入会し、私のダンスライフが本格的にスタートしました!
本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。