はじめてのダンススクール
おはようございます、伊狩です!本日の自己紹介からは中学生編です。ダンスに本格的に取り組むのは高校生時代からですが、中学生編の葛藤(?)も、また見どころ。最後まで、お付き合いください。どうぞ!
気がつけば、中学生。
小学6年生になって、とある番組でストリートダンススクールの存在を知った私。それから1年以上、母に頼みまして・・・。中学校に入学した頃、遂に母はレッスンの見学を許してくれました。場所は、那覇市松山。当時は知りませんでしたが、そこはいわゆる、飲み屋街。治安の良い場所の、謂わば真逆の場所です。そう考えると、母がスクールに通わせようとしなかった気持ち、いまなら、少しわかります。
それは、とある雑居ビル。
母に連れていってもらいました。松山の夜8時ごろ。こ、こわい。なんか雰囲気が、ダークな感じでした。車は近くに路駐し、徒歩で、スタジオがある高砂ビルに向かいました。(当時は、今とは異なり、路駐する事が当たり前の雰囲気でした。笑)そして見つけた。高砂ビル。(たかさごビルと読みます。)ビルの、確か4階。ビル入口に、扉はなく、中は、何かしらのテナントショップが入っている感じでしたが、シャッターが閉まっていて、よくわかりません。おまけに野良猫たちが数匹いて、これじゃあ、まるで、映画に出てくるスラム街・・・。 エレベーターのボタンを押し、ドアがひらくと、モワッと、タバコの煙が染み付いた臭い。そのエレベーターで、4階にのぼりました。
こ、こわい。
4階に到着。ドアが開くと、そこに沢山のお兄さん、お姉さんがいる・・・。ストレッチをしていたり、タバコを吸っていたり、振付を合わせていたり・・・。みな、いわゆるストリートダンサーの格好をしていました。ということは、みなさんダンサーなのだろう。人数にして10人ほど。この人たちが、全員、私を見ている。今だったら、
「こんにちは〜」
とも言えるでしょう。でもあの時は、中学1年生。コミュニケーション能力のかけらもない、私です。死ぬほどこわかった。母は、
「こんにちは〜」
と、人の合間をぬって奥に進んでいく。ちょ、ちょっとまって!!と、後をついていく私。そして、母は、次から次へと、若者たちに声をかけ、笑顔でおしゃべりしてる。ちょ、ちょっとまって!!
私に優しく声をかけてくれる、やさしいお姉さんたちもいらっしゃいました。多分・・・、可愛かったと思います。でも、緊張でそれどころじゃありません。もう、ガッチガチです。
そうこうしていると、そして、奥から男性の方が近づいてきました。このスタジオのオーナーさんです。
「ごめんなさいね〜、今日は発表会前の全体練習なんです。なので、普段とは雰囲気が違うんですよ。びっくりさせてしまいましたね〜。」
オーナーさんの後ろには、50人ほどのダンサーさん達が、発表会の練習をしていました。な、なんという熱気・・・。こ、こわい。みなさん、私をかなり気遣ってくれましたが、私の凍りついた心が溶けることはありませんでした・・・。
高校生編へ。
こうして、初めてのダンススクールは、入会できず終いでした。しかし、数奇な運命が、高校生時代の私を、再びスタジオフィッツへと呼び寄せます。ですが、もうしばらく、中学生編をお楽しみください。
本日の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。